九州大学病院 薬剤部

教育体制

キャリアアップ

1~2年目は、配属部署での担当業務、全体業務をとおして、病院薬剤師としての基本的知識、技能、態度を習得し実践します。併せて各種研修会、学会発表・参加を奨励していますので、自己研鑽できます。

3~5年目は、病院の中での役割と薬剤師としての専門性を追求することで、さまざまな現場で活躍します。薬剤師の水準の向上を図るために、認定薬剤師・専門薬剤師の資格取得を奨励しています。資格取得する人を積極的にサポートする環境を整えています。

6~9年目は、部署内での業務、薬剤部内での部署連携、病院内の各部署との連携、院外との連携を中心的に行い、マネジメント能力を培います。また、習得したスキル、取得した資格について更新に努めながら、後進の育成を行い、更なるスキルアップを目指します。

10年目からは、資格について更新や後進の育成をとおしてのスキルアップに努めるとともに、管理職として組織運営などを務めます。

着実にキャリアップすることで病院薬剤師としての質が向上し、患者さんや医療従事者に頼られる存在へとステップアップできます。

症例検討会

薬剤部内で月に1回、病棟業務に重要な薬学的知識や実際に経験した介入症例の共有を目的に症例検討会を行っています。自由なディスカッションをとおして、薬剤師として、社会人として、自らの意見をもち積極的に発言できる魅力のある人材の育成に励んでいます。

【過去の症例報告会例】
  • ・ワルファリンとVIP療法の併用によりPT-INR延長を来した精巣腫瘍症例
  • ・カテーテルアブレーション施行時の抗凝固療法中に出血を来した症例
  • ・ランマークによる低カルシウム血症の検討
  • など

勉強会、カンファレンス

様々な職種によるチームを結成し、勉強会やカンファレンスを定期的に行っています。診療科を超えて、それぞれのスタッフが専門知識を持ち寄り、協力しながら、患者さんに応じた最良な治療を目指しています。また、薬剤師は薬剤の使用方法について適切な情報提供・注意喚起を行い、医薬品の適正使用の推進を図り、安全で有効かつ良質な医療を提供できるよう活動しています。

【過去の症例報告会例】
  • ・病棟回診、カンファレンス、臓器別がん部会
  • ・糖尿病教室、NST、緩和ケア
  • など

研修会・学会参加、論文発表、臨床研究

様々な薬物療法に対応し、薬剤師としての専門性を活かした業務ができるように、日本薬剤師会や福岡県病院薬剤師会等の研修会、学会にも積極的な参加を推奨しています。また、日常業務のなかで生じた臨床課題を掘り下げ、学会発表や論文発表をとおして、更なる質の向上を目指しています。さらに、認定薬剤師や専門薬剤師の取得も推奨しており、薬剤部全体としてスキルアップできる環境を整えています。