九州大学病院 薬剤部

研修希望の方へ

九州大学病院薬剤部研修制度

研修カリキュラム

実務研修

各部署に配属され、薬剤師の指導のもと、実務の習得に励みます。

調剤(内用薬、外用薬、注射薬)
当初は薬剤師の監督下で、最終的には全ての調剤業務(処方鑑査・疑義照会、調剤、調剤薬鑑査、服薬説明)を一人でできるように研修を行います。
また、注射薬調剤では、高カロリー輸液や抗悪性腫瘍薬の混合業務も行います。
薬剤管理指導業務
入院時の初回面談、服薬指導と指導記録作成、退院時指導など患者様の入院から退院に至るまでの薬剤管理指導業務を研修します。 調剤と同じく当初は薬剤師の同行の元に行いますが、最終的には一薬剤師として業務を担えるように研修を行います。
TDM
免疫抑制薬、抗てんかん薬、抗生物質などを対象に、TDM業務を研修します。 具体的には、各種測定機器を用いて血中濃度を測定し、電卓やコンピュータを用いて測定結果を解析し、患者情報を考慮して投与設計および解析コメント作成を行います。
製剤
院内製剤(内用剤、外用剤、注射剤、点眼剤)を調製し、その製剤試験を行います。
DI
各種資料やデータベースの使用法を習得し、さらにはロールプレイによる質疑応答の模擬演習を通して、院内医療スタッフに対する質疑応答を的確に行えるようにします。
講義

病院薬剤師業務に必要な知識の習得を目的に、研修期間中に約30回の講義を行います。
内容はいずれも実務に即したもので、薬剤師や看護師が講師を務めます。

講義の主な内容は以下の通りです。

  • 調剤(総論、各論、情報提供と窓口対応)
  • 薬剤管理指導業務(総論、各種疾患別)
  • TDM(総論、各薬剤別)
  • 製剤(院内製剤の調製と品質管理)
  • DI(医薬品情報とその評価)
  • 治験(管理体制、治験コーディネーター、
    インフォームドコンセント)など

講義などのスケジュール例

研修終了後の進路

研修生のほとんどが福岡県内の病院で薬剤師として活躍しています。
過去5年間の主な就職先は以下の通りです。

  • 九州大学病院
  • 産業医科大学病院
  • 久留米大学病院
  • 済生会福岡総合病院
  • 福岡赤十字病院
  • 九州中央病院
    (公立学校共済組合)
  • 千早病院(国家公務員等共済組合連合会)
  • 福岡市民病院
  • 福岡徳州会病院
  • 福岡逓信病院
  • 福岡市医師会成人病センター
  • 聖マリア病院
  • 新古賀病院
  • 大分医科大学医学部附属病院
  • など

九州大学病院薬剤部研修生募集について

九州大学病院薬剤部では、将来、実地医療の現場で薬剤師として勤務することを希望する方々を対象に病院研修生制度を設けています。講義及び薬剤業務全般にわたる実務研修を通して、実務における基本的な知識・技術の習得だけでなく、多様な薬剤業務への理解を深め、医療チームの一員として適正で安全な医療を担える薬剤師の育成を目指します。

九州大学病院薬剤部研修生は、春期(4月~9月)及び秋期(10月~3月)の年2回募集しています。

募集要項を春期研修生は前年8月頃、秋期研修生は同年6月頃に本ホームページに掲載するとともに、全国の薬系大学に送付します。