2025年3月、薬剤部内にて症例検討会を実施しました。
今回は、がん専門薬剤師である松金 良祐 薬剤師より、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)を投与される患者さんへの指導に関するポイントについて解説がありました。
ICI治療に伴う免疫関連有害事象(irAE)を効率的に発見するためには、患者さん自身による自覚症状の訴えが非常に重要であることから、自覚症状が出やすいirAEの種類に応じた教育内容、チェック方法、体調チェック表の活用などについて、具体的な紹介が行われました。
さらに、実際の臨床現場での薬剤師介入事例として、irAE急性尿細管間質性腎炎に対する対応、併用薬の中止提案に至った経緯などが共有され、参加者全員で活発な議論が行われました。またこの症例をもとに、専門薬剤師取得のための症例報告の書き方について説明がありました。
今回の検討会を通じて、患者教育の質の向上や薬剤師の介入の在り方について改めて認識を深める機会となりました。今後も、質の高い薬学的支援を提供できるよう努めてまいります。
