2025年3月、福岡で開催された第145回日本薬学会年会において、当院薬剤部の末永 美菜子 薬剤師がポスター発表を行いました。
演題名:精神科領域における薬剤管理サマリーの利活用状況調査のための返書の解析
本研究では、精神科領域における継続的な薬学的ケアの質的改善を目的に、当院から退院患者のかかりつけ薬局へ送付した「薬剤管理サマリー」と、それに対する薬局からの返書内容を解析しました。
その結果、病院から薬局への返書を介した情報提供が、退院後の服薬管理に活用されていることが示されました。さらに、薬局からの返書による情報提供は、再入院時の病棟での服薬指導や処方提案の際に役立つことが明らかになりました。
本研究は、病院と薬局の薬薬連携の重要性と、情報共有の質を高める取り組みの有効性を示すものとなりました。
末永 薬剤師から一言:
「ポスター発表の場では、病院薬剤師や実習中の薬学生、大学教員など様々な立場の方と薬薬連携について意見交換ができ、貴重な経験となりました。また、薬剤管理サマリーが病院と薬局をつなぐ重要な架け橋となることを再認識しました。今回得た知見を活かし、今後の業務に励んでまいります。」
