九州大学病院 薬剤部

NEWS & TOPICS

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2025年05月22日
5月の症例検討会を行いました
2025年5月、薬剤部内にて症例検討会を実施しました。
今回は、安河内 冴 薬剤師より、薬剤性肝障害への介入について、セルペルカチニブ投与患者の症例を元に症例検討を行いました。
セルペルカチニブは適応症が少なく当院でも数例のみの投与実績しかありませんが、血小板減少や皮膚障害、AST/ALT上昇を伴う過敏症と、肝機能障害のみが副作用として出現する場合があり、過敏症と肝機能障害を判別することは困難です。副作用発現後の経過を共有し、薬剤師としての介入のタイミングや、適切な副作用マネジメントについて議論が行われました。
さらに、薬剤性肝障害について非肝臓内科医が診断の補助に用いるための、薬剤性肝障害についてのスコアリングシステムの紹介を通して、適切な診断が困難である薬剤性肝障害についての現状と課題について説明がありました。
今回の検討会を通じて、使用頻度の少ない薬剤を投与中の患者へのモニタリングの重要性と、薬剤性肝障害への対応について理解を深めました。
 

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