九州大学病院 薬剤部

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2025年07月02日
がん専門薬剤師全体会議に参加し、松金良祐薬剤師が発表を行いましたNEW
2025年5月10日、東京にて開催された「日本医療薬学会 第12回 がん専門薬剤師全体会議」に、当院のがん専門薬剤師である南 晴奈、益口 賢、池部 美緒、松金 良祐が現地参加しました。本会議には、現地参加126名、Web参加364名、計490名のがん専門薬剤師、がん指導薬剤師が参集し、がん薬物療法体制充実加算の現状と課題や、「発熱性好中球減少症(FN)診療ガイドライン 改訂第3版」に関する改訂内容について、活発な意見交換が行われました。

また、会議内で開催されたスイーツセミナーにおいて、当院薬剤部の松金良祐薬剤師が「irAEマネジメントを一歩先へ:エビデンスを築き、実臨床につなげる」と題した講演を行いました。近年、免疫チェックポイント阻害薬(ICI)の適応拡大に伴い、免疫関連有害事象(irAE)の発現頻度が増加しており、薬剤師による継続的なモニタリングと多職種連携のハブとしての役割が重要視されています。

当院では、irAEの早期発見と重症化予防を目的に、ICI治療患者を対象とした独自のレジストリを構築し、これまでに1500例以上の患者データを蓄積しています。講演では、①irAEの発見契機から考える患者教育の優先度、②間質性肺炎におけるKL-6測定の有用性、③心血管障害のサーベイランスにおける腫瘍循環器医との連携の重要性について、レジストリの解析結果を交えた実践例が紹介されました。

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