九州大学病院 薬剤部

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2025年07月28日
学会発表報告:第27回日本医薬品情報学会総会・学術大会 (永田 健一郎 薬剤主任)
2025年7月5日(土)、広島大学霞キャンパスにて開催された「第27回日本医薬品情報学会総会・学術大会」において、当院薬剤部の永田 健一郎薬剤主任がシンポジウム1およびシンポジウム4に登壇しました。

シンポジウム1「研究の立案・申請・実施・報告まで研究企画委員会が支援します!医薬品情報学研究の近年の動向」では、医薬品情報(DI)学研究の幅広い展開とその重要性について紹介しました。過去に医薬品情報学誌に掲載された論文をAIを用いて6つに分類し、その内容を俯瞰するとともに、特に注目すべき論文や、発表者が過去に執筆した論文の内容について解説が行われ、DI領域における研究のさらなる活性化について提言が行われました。

また、同日開催されたシンポジウム4「情報氾濫社会における医薬品情報業務の新たな潮流~進め方2018から未来へ 課題解決の最前線~」にも登壇し、DI業務における今日の課題と、課題解決に向けた当院の取り組みを紹介しました。具体的には、情報収集業務におけるAI活用とハルシネーションの問題、RMP(リスク管理計画)資材の活用促進、副作用発現時の報告体制の整備、さらには診療データを活用した医薬品適正使用モニタリング体制などが取り上げられました。

「DIの分野では、少数の薬剤師が数千の医師、その先の数百万の患者に貢献できる」との言葉に象徴されるように、テクノロジーを活用したDI業務の高度化が、医療の質向上につながることが強調されました。

今後も当院薬剤部では、医薬品情報業務の進化と研究活動の推進を通じて、安全で質の高い医療の実現に貢献してまいります。

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