九州大学病院 薬剤部

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2026年02月09日
論文発表報告:Journal of Ethnopharmacology誌 (中尾 智史 薬剤師)NEW
九州大学病院別府病院の中尾 智史薬剤師 (筆頭著者)と岐阜薬科大学、中国薬科大学との共同研究の成果が、Journal of Ethnopharmacology誌にアクセプトされました。

タイトル:Evaluation of the association of pseudoaldosteronism with licorice-containing herbal medicine using the Japanese adverse drug event report (JADER) database

漢方薬は様々な生薬を配合して作られた伝統的な薬剤で、実臨床において広く用いられています。しかし、漢方薬は一般的な医薬品と同様に副作用のリスクが存在するため、薬剤師による適切な副作用マネジメントが重要となります。
本論文は、医療機関や製薬会社等からの有害事象報告が集積したビッグデータ (有害事象自発報告データベース: JADER)を活用し、甘草を含む漢方薬の摂取と偽アルドステロン症の関連を明らかにした論文です。
解析の結果、甘草の摂取量が増加するにつれて偽アルドステロン症の発症リスクが高まることが示唆されました。特に、ROC曲線を用いた解析により、発症リスクの目安となるカットオフ値を示し、実臨床での副作用マネジメントにおける重要な指標を提示しました。



該当論文はこちら
https://doi.org/10.1016/j.jep.2026.121202

最新の業績へのリンクはこちら
http://www.pharm.med.kyushu-u.ac.jp/about/achievements/index/yyyy/2025

中尾 智史 薬剤師から一言
本研究より、漢方に含まれる甘草の1日摂取量と偽アルドステロン症の関連が明らかになりました。偽アルドステロン症の原因薬剤として知られている甘草は、多くの漢方に含まれており、摂取量には注意が必要です。
今後も患者さんの安全と医療の質向上につながる知見が得られるよう引き続き励んでまいります。
 

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