NEWS & TOPICS
- 2026年03月09日
- 学会発表報告:第14回九州山口薬学会ファーマシューティカルケアシンポジウム (重松 智博、 荻野 敬史薬剤師)
2026年2月7日(土)・8日(日)に宮崎市民プラザで開催された「第14回九州山口薬学会 ファーマシューティカルケアシンポジウム」にて、当院薬剤部の荻野薬剤師がシンポジウム発表、重松薬剤師が口頭発表を行いました。
●荻野薬剤師
演題名:基礎研究の視点からがん薬物療法を考えるー基礎研究から目指す臨床課題の解決ー
荻野 薬剤師から一言:
「がん薬物療法の多様化に伴い、対応すべき副作用の症状も多様化しています。今回のシンポジウムは「有効で安全ながん薬物治療管理体制の構築を目指して」というテーマのもと、がん薬物療法・緩和医療・地域連携における薬剤師の役割などを中心に、最新の諸問題・知見について、私を含む5名のシンポジストが登壇し、議論しました。私は臨床課題の解決に向けた研究の重要性について講演し、特に基礎研究的な視点を導入することで、未解決の課題を解決に導く発展的な研究につなげるメソッドについて発表しました。今後も、患者さんの訴えにフィードバックすることができる、臨床課題に即した基礎研究の発展を目指して研究活動を継続していきます。」
●重松薬剤師
演題名:腎移植後の腎保護に向けたHIF-PH阻害薬の可能性:次世代治療戦略の展望
重松 薬剤師から一言:
「腎移植では虚血再灌流障害などにより移植腎がダメージを受け、腎機能の発現が遅れることがあります。我々は腎性貧血治療薬であるHIF-PH阻害薬に着目し、生体腎移植患者を対象とした後ろ向き研究を行いました。HIF-PH阻害薬投与群では移植後の腎機能の立ち上がりが良好で、炎症マーカーも低値を示し、移植腎保護に関連する可能性が示されました。さらに動物実験では、HIF-PH阻害薬がタクロリムス腎障害に対して腎機能障害、炎症、腎線維化を軽減することが確認され、多面的な腎保護作用が示唆されました。今後、さらなるエビデンスの蓄積を通じて、腎移植医療におけるHIF-PH阻害薬の新たな可能性を探求していきます。」
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